弁護士になってから,自分自身も色々と変化があります。
何が一番変わったかと聞かれて思いつくのは,
「食事のスピード」
です。
弁護士に限らず,多忙な職種の方であれば誰でも同じようなものかもしれませんが,
時間に追われて仕事をしていると,無意識のうちに時間を捻出するようになります。
その結果,早食いになりがちです。
弁護士になりたてのころは,「弁護士は早食いだな~。」と感じていました。
(元同僚は2~3分で食事を平らげます)
弁護士になってから数ヶ月後,友人と食事をしたら,
「お前はそんなに早食いだったか?」
「がっつくな。落ち着いて食べろ!」
と言われました。いつの間にか私も早食いになっていたことに気づきました。
早食いは,上品ではないうえに健康にも良くないのですが,
「早食いになるなんて,ようやく自分も弁護士らしくなったか。」
と,妙に嬉しかったのを覚えています。
独立開業した今も,早食いは直りません。
特に,日中は予定が入っているので,ランチの時間は短いです。
ランチのため外出していると,電話やFAXがたまってしまうので,ランチ自体も早く済むものばかり選んでしまします。
たとえば,すぐに買えて事務所に持ち帰れる
「コンビニ弁当」や「某チェーン店の持ち帰り弁当」
が多いです。
少し時間にゆとりがあっても
「Y家,M屋,N卯の牛丼(カレーやうどんの場合もあります)」
「MやMのハンバーガー(両店とも頭文字はMです)」
のように,短い時間で済ませられる食事ばかりです。
そんなランチを続けているうちに,
「ランチくらいゆっくりとらないと,人として正しくない気がする・・・・。」
と,客観的にはどうでもいい焦りがでてきました。
今日の午後は比較的時間があったので,思い切って,
「某焼肉チェーン店A亭」
で焼肉ランチを食べてきました。
特盛りを頼み,自分なりにはゆっくり食事をしてきたつもりですが,
早食いのクセはなかなか修正されず,超レアな状態で肉を食べる有様でした。
そんな早食いの私ですが,ランチに20分近くかけましたので,
「これぞ正しいランチだ。」
と,自分なりに満足しました。
しかしながら,焼肉を食べ終えてふっと我に返りました。
「ランチとはいえ一人で焼肉とは,人として正しくない気がする・・・・。」
私の目指す「正しいランチ」は,まだまだ達成できそうもありません。
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埼玉県さいたま市南区の弁護士事務所
武蔵浦和法律事務所 峯岸孝浩