今日の事務所昼食会は盛大におこないました。
といっても,宅配ピザです。
宅配ピザでも大喜びしてくれる安あがりなスタッフばかりなので,助かります。
さて,exciteニュース・法律相談広場にコラムを掲載しました。
<「国選or私選」弁護人って貧富の格差で決まるの?やっぱりお金があるとその分有利?>
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20141030/Horitu_soudan_140.html
http://horitu-soudan.jp/column.php?cid=140
ちょっと過激なタイトルですが,私なりのメッセージを込めました。
最近,刑事弁護を専門的に扱う法律事務所が増えてきました。
でも,最終的に弁護士費用がどの程度かかるのか,わかりにくいことがあります(弁護士である私がみても非常にわかりにくいものもあります)。
特にわかりにくいのが,保釈が成功した場合の追加報酬です。
保釈とは,保釈保証金の納付等を条件として,勾留の効力を残しながらその執行を停止し,被告人の身柄を解く制度です。
わかりやすくいうと
「刑事裁判中で身柄を拘束されているけど,保釈保証金を裁判所に納めれば一時的に家に帰れる」
ということです。
(ただし,保釈は無条件に認められるわけではなく,証拠隠滅の恐れがないことなど一定の要件が必要です)。
この保釈保証金は,逃亡や証拠隠滅などの問題行動をおこさなければ戻ってきます。
(たとえば,PC遠隔操作事件の片山祐輔氏は,保釈中に携帯から真犯人を名乗るメールを送ったことにより,保釈保証金600万円を没取されてしまいました。)
この保釈に成功した場合の報酬が,
「○○万円」
と明記されていればわかりやすいのですが,
「保釈保証金の○○パーセント」
と,パーセンテージで設定されていることがあります。
保釈保証金がいくらになるかは,その人の資産状況により色々ですが,
一般的には,最低でも「150万円」ほど必要になります。
つまり,保釈保証金の20%が報酬の場合,保釈保証金が150万円であれば,
「30万円(税別)」
の追加報酬がかかります。
着手金だけでも20万円~30万円ほどかかるので,これだけでも依頼者の方の負担は少なくありません。
保釈保証金の追加報酬を含め,依頼のときにきちんと説明を受けていたいですよね。
そういうわけで,コラムでは,
「私選弁護人に依頼をするときは,最終的に弁護士費用がどの程度になるのか説明を求めた方がよい」
というメッセージを込めました。
なお,私の場合,契約書に弁護士費用を明記をしたうえで,誤解が生じないよう依頼者の方に丁寧に説明しています。
ちなみに,今日の事務所昼食会で頼んだ宅配ピザは,Lサイズで2700円でした。
チラシ通りのわかりやすい価格設定です。
お値段も味も満足です!
あ,もちろん,スタッフには私がおごりました(泣)
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埼玉県さいたま市南区の弁護士事務所
武蔵浦和法律事務所 峯岸孝浩